令和で一番熱い架空戦記『日本三國』。
今回は記事では、『日本三國』の魅力について語っていきます。
ちょっとわかりにくい世界観、登場人物の解説やみどころポイントの解説をしていきます。
また『日本三國』を無料で読みたい!お得に読みたい!という方へ『日本三國』を無料もしくはお得に読む方法もあわせて紹介します。
Contents
未来なの戦国時代!?『日本三國』あらすじ。
『日本三國』あらすじ
文章令和末期に世界で起きた核戦争を機に日本の衰退は加速。新型ウィルスや震災の影響、重税等の悪政により革命が起きる。国は崩壊、人口は十分の一、文明レベルは明治時代まで衰退。日本は大和、武凰、聖夷の三つの国に分裂し、混乱した世をもう一度統一するために主人公の三角青輝は立ち上がる。
日本人が抱えている漠然とした不安のすべてが爆発したような未来で、正直「ここまではならないのでは?」と思ってしまはなくもないですが、このてのディストピア系の漫画には二種類あると筆者は思っています。
①日本・世界がそうなった理由を探す、もしくは伏線になっていて後に重要になるもの(例進撃の巨人、ドクターストーン)
②作者がとにかく荒れた世の中を描きたいもの(北斗の拳、サバイバル)
『日本三國』はおそらく②です。
そして「滅んでしまったものはしょうがない、そんな世界でもどう賢く生きるかが大事。」
それが主人公三角 青輝の信条でした。しかし、そんな彼にも早々に転機が訪れます。
愛する妻の命を不条理に奪われ、自分が生きる世界がどんなに理不尽なものか思い知ります。
そこから主人公は自分の知力を自分を騙すためではなく、日本を変えるために使うことを決心します。
架空戦記門にしては珍しくバトル漫画ではありませんが、理屈屋の主人公の読んでいて小気味よい舌戦も魅力的です。
理屈を語られるとどうしても感じてしまうめんどくささを、主人公の可愛らしい伊予弁がほどよく緩和していると思います。
『日本三國』主要登場人物紹介。
三角 青輝(みすみ あおてる)
見た目は七三分けの好青年で、よくタバコを吸っています。
設定では文明レベルが明治まで落ちたと語られていますが、主人公の見た目と作品タイトルも合わせてみると『帝一の国』の雰囲気に似ている気もします。
幼くして両親をなくしており、図書館館長・東町信人の下で育てられます。
幼い時から図書館の本で旧文明の知識を身に着けており、彼の理屈っぽい性格も過去の偉人の格言や兵法書から影響を受けたものだと考えられます。
成長してからは、育ての親である東町信人の実の娘である東町小紀と結婚するものの、内務卿・平殿器の指示で小紀は処刑されてしまいます。
復讐を決意するものの暴力に身を任せるのではなく、理屈で平を説得し、小紀処刑の元凶となった税吏を平に処断させました。
小紀亡きあとは、日本再統一のため行動し始めます。
東町 小紀(ひがしまち さき)
青輝の一つ上の幼馴染。喧嘩っ早く理屈ではなく感情で行動するタイプ。
青輝とは正反対の性格ですが、結婚後は幸せな毎日を過ごしていました。
内務卿の平殿器が巡察で街に訪れてからは、一行の傍若無人っぷりに腹を立てており、税吏の農民に対する卑劣な態度を目にした時ついに我慢の限界に達してしまいます。
ただ、感情任せに動くのではなく、税吏の行動に対して理路整然と異議申し立てました。
しかし、税吏が内務卿に虚偽の告訴をしたために翌朝処刑されてしまいます。
小紀は生前、青輝は勇気さえあれば国を統一することさえできると発言しており、青輝の日本再統一をするという目標の原動力になっています。
平 殿器(たいら でんき)
大和の内務卿。ふくよかな体格で「デブ」と呼ばれることを最も嫌っている。
自分こそ国家だと言い張り、逆らうものや気に入らないものがいれば問答無用で極刑にしてしまいます。
内務卿というのは明治時代、史実では内閣制度が出来るまでの実質的な首相ポジションであり、作中でも言葉が同じ意味合いで使われているのなら彼の尊大なセリフに偽りはありません。
史実では大蔵省や司法、警察機関まで掌握していたとされており、青輝がどう平の地位まで昇り詰めていくかみどころです。
平は青輝の素質を見抜いていたような節もあり、単なる無能やられやくポジションではなさそうです。
日本は三国に分断されており、それを統一するのなら大和内で争っている暇はないはず。
実利をとるのなら平の有能さを考慮し、青輝が彼を許す展開があると個人的には予想しています。
阿佐馬 芳経(あさま よしつね)
周囲からは「ツネちゃんさん」と呼ばれている(呼ばせている?)武芸の達人。
青輝とは最初こそもめていたもののお互いどこか通じるところがあるのか、仲は良さそうです。
青輝は他の漫画ではなかなかみないほど戦闘能力が低く、芳経は逆に武芸の達人でも頭の弱さを周囲にばれないか不安を感じているようです。
お互いの短所を埋めあういいバディになれるのではないかと思います。
龍門 光英(りゅうもん みつひで)
大和の将軍。将軍といっても辺境の将軍で輝かしい武功はあるものの今一つ何かが足りないような印象。
その何かを埋めるためか“登龍門”と呼ばれる厳しい仕仕官採用試験を行っています。
“つまらない”が“面白い”に。これは復讐物とみせかけた青春物!?『日本三國』のここが面白い。
『日本三國』は濃いキャラクター、印象的な画、細かく練られた構成、セリフから伝わる作者の熱量、一度読み始めるとあっという間に最新話まで読んでしまいます。
単行本もすでに発売されており、評価が高いものが多いですです。
ただ筆者自身はどうかというと正直“つまらない”と感じていました。
世界が核戦争した後というSF好きにはたまらない設定なのに舞台は田舎臭い日本で、文明レベルが明治まで戻ったというのもイマイチちゃんとした理由が見つからない。
内務卿レベルの立場の人間が田舎の、しかも雪が降っているときに威張りに来るという描写も無理があると思い、冷めた目で読んでいました。
人口の減衰や文明レベルが戻った理由もちゃんと語られないし、おそらくこれからちゃんと説明されることもないでしょう。
一話で読者を逃さないためにインパクトの強いことをやろうとして多少無理があることをやるにしても、さすがに限度があるのでは?と思いました。
しかし、あっという間に最新話まで読んでしまう。それはなぜか。
ここからは『日本三國』がなぜここまで読者を引き込むのか、考えていこうと思います。
『日本三國』の架空戦記ならではの面白さ。
正直に言ってしまえば、“戦記”“成り上がり主人公”というジャンルで、主人公が知的キャラの漫画なら『ヒストリエ』を同じ話数読んだほうが面白いです。
しかし、『日本三國』には“架空戦記”ならではの面白さがしっかりあります。
戦記物の漫画は過去の偉人たちの偉業や、起こった事件から学べる教訓を漫画という誰でも接しやすい媒体で、面白おかしく頭に知識を入れることができる充実感があります。
しかし、同時に“結末がわかっている”という問題も抱えています。史実に近いものでも、多少フィクションが入っているものでも、その分野が好きであれば好きであるほど、結末や起こる事象がわかってしまいます。
昔、5ちゃんねるの面白スレッドでありましたが、女子高生がドラマ『龍馬伝』の“竜馬が死ぬ”というネタバレを教科書で受けたというのです。
それは一般教養では?と笑いそうになってしまいますが、それは言い得て妙でもあります。
確かに戦記物や史実を基にした偉人の成り上がりを描いた作品は面白いです。
しかし、同時に大きなネタバレを抱えてもいるのです。
信長は本能寺で死ぬし、日本は第二次世界大戦で負けるのは変えようのない過去です。これを筆者は個人的に100ワニのジレンマと呼んでいます。
そんなどうしようもないバッドエンドがあるかもわからないけども、それでも日々を懸命に生きる登場人物達というのが戦記物、歴史物の面白さです。
ただ、それでも最後の結末がわかっているとドキドキが減るのは事実ですし、戦記物に対して史実との違いに嫌悪感を抱いてしまう方も世の中には一定層存在します。
そんなジレンマを解決した漫画こそ『日本三國』ではないかと思います。
『日本三國』から感じる『坂の上の雲』感。
個人的に『日本三國』からは『坂の上の雲』のような雰囲気を感じます。
坂の上の雲とは、明治維新後、近代国家に生まれ変わった日本の青年期をテーマにした作品です。維新後の技術のすさまじい進歩と列強諸国と肩を並べるまでの激動の時代を描いています。
『日本三國』の主人公の恰好や雰囲気から感じるだけかもしれませんが、主人公の近くには無数の不幸が転がっていて、目指す目標ははるか先の坂の上。
坂の上にたどり着いても空には巨大な雲が浮かんでいるのです。
主人公青輝は確かに復讐のため旅立ちましたが、そんなのは田舎の呪縛から解放されるための口実にすぎません。
『日本三國』はそのテンポの良さも魅力の一つです。
個人的には早いうちに日本を統一させて世界と戦うのではないか?あるいは世界と戦うために日本がまとまっていくのではないかと思います。
平なんて小物は参謀にでもしてさっさと復讐は済ませてしまうのではないでしょうか。
現に主人公青輝は国を統一するという大志を抱いたからこそ、その過程で共に歩んでいく友人や自分を成長させてくれる敵と出会います。
『進撃の巨人』が壁の外の巨人を全部倒してからも面白かったように、『日本三國』も三国統一してからが面白いのではないかと思います。
『日本三國』の主人公はまるで『進撃の巨人』“アルミン”。
『日本三國』の主人公青輝は知恵はありますが、力がありません。
これまで力がないのを知恵で補っていたキャラクターはいましたが、まったく力がなく知恵だけあるというキャラは珍しいです。
青輝は『進撃の巨人』の“アルミン”にすごく似ています。
小紀は青輝には勇気がないと言っていましたがまったくそんなことはありません。青輝は実は誰よりも勇気を持っているし、知的好奇心も人一倍あることが“マッピング”という彼の趣味からわかります。
青輝は賢いがゆえに旧文明を理解し惹かれもします。
しかし、公に旧文明の知識や技術をひけらかすと危険因子を呼び込むことを理解しているからこそ、彼は慎重にならざるを得なかったのです。
アレキサンダーじゃなくてエウメネスを、エレンじゃなくてアルミンを主人公に持ってくるのは、作者自身の知識やセンスも必要になるので難しいと思います。
今のところやたら偉人の格言や兵法、故事成語の引用ばかりで“頭よさそうな雰囲気”はありますが、正直微妙です。
難しいお話が敬遠される今の漫画界隈では、政略や軍略を漫画として読者にわかりやすく描くのは難しいと思いますが、そこがみどころでもあります。
『日本三國』読者の評判や感想。胸糞シーンさえ超えられれば…。
読者の反応は好評なものが多いです。印象的なコマ、細かく練られた構成、セリフから伝わる作者の熱量が読者の心をうまく掴んでいるようです。
批判的な意見として目立つのは主に二つ。
①設定がイマイチ
②理不尽な暴力描写が多い。
①に関しては上記でも書いたように『日本三國』は「作者がとにかく荒れた世の中を描きたいもの」なのでしょうがないとして、兵法や軍略の場面はマニアが見ると少し物足りないかもしれません。
②に関しては、たしかに『日本三國』は理不尽な暴力シーンが多くて、作品にインパクトを出すためだとわかっていても、人によっては嫌悪感をもってしまう方はいると思います。
掴むのも冒頭、離れるのも冒頭。
最初は微妙だと思ったけど読み進めていくと面白いという方は多いようなので、これから読む方はぜひ仕官試験編あたりまでは読んでみることをお勧めします。
『日本三國』が読めるおすすめサイト
『日本三國』は裏サンデーで連載中で、一話と最新を無料で読むことができます。そこで気に入った方は以下のサイト・アプリで読んでみてはいかがでしょうか。
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漫画アプリを有効活用して、みなさんもぜひ『日本三國』を楽しんでみてください。